Home » Remolog » RemotionTECH エンジンファインチューニング » HONDA CBX(k)エンジンフルオーバーホール②

HONDA CBX(k)エンジンフルオーバーホール②

1608090116080902

方向性が決まりましたので作業を続けていきます。まずはミッションドッグ部のバリ取りから、続きはコチラ!カウンターシャフトは問題無かったのですが、

16080904160809051608090616080907

メインシャフトの5thギアドッグにめくれがあります。CBXのギアミッションの中で唯一変更がされた5thギアドッグとそのドッグに入る3rdギア、やはり扱いが悪いとこのようにめくれができてギア抜けが発生したのだと思います。この部分は変更されたギアを両方変えれば対応できるのでストックの中古に交換してバリ取り。

16080908

シフト関連のバリ取りと一部ポリッシュ。

16080909

プライマリーシャフトのベアリングを交換するのですが、キャリア部分に見慣れない傷もあったので問題無いとは思いましたが年の為にストックから交換。

1608091016080911

ピストン&コンロッドの重量合わせ。ピストンは予定通りリプレイスの0.5オーバーサイズ。

1608091216080913

スタッドだけは耐熱塗装をしてから組立て。ジャーナルラッピングしたうえでベアリング勘合を行い選定したメタルを使用。

クランクシャフトは結局中古ストックと交換してダイナミックバランス。

16080914

こちらも定番のワンウエイクラッチリビルト。この部分だけ後から取り出せるのであればオーバーホールの定番にはならないのでしょうが、クランクケースの中となるとやっておくのが得策と思います。

16080915160809161608091716080918

シリンダーは0.5オーバーサイズで錆は完全に除去できたのですが、ライナーが少々緩くなってきていました。まだこの段階では回り止めでなんとかなります。

160809191608092016080921

ポートのスムーシングに加えて#2と#5プラグホールのヘリサート修正。もともと#2プラグホールのネジ山が完全にあがっておりました。たぶんプラグが緩んだ状態で走行を続け振動でネジ山が傷み、ある時点で燃焼圧力に負けて上がってしまったものと思われます。

特に新品のプラグはガスケットの潰れ代が大きく緩みやすい様に思います。なので新品のプラグを使用するときは締め付けてから一度緩め、再度締め付けるようにいています。

160809221608092316080924

バルブのポリッシュ。

160809251608092616080927

肝心のカムシャフトですが、ラッピングで何とか使用できるレベルになりました。ヘッド側の受けも慣らしてなんとかいけそうなので良かったです。もしここが使えないとなるとカムもヘッドも交換になってしまうのでかなり厳しい状況でした。本当に何年も眠っているオートバイを起こすのは厄介なのだと改めて思います。

1608092816080929

キャブレターもオーバーホールしていろいろと当初予定より交換部品は出てしまいましたがなんとか納得のできるエンジンに仕上げられたと思います。

本当にCBXのクランクシャフトは曲がっている物がほとんどで、今回のようにねじれが出てしまっている物も珍しくありません。まだ中古部品が手に入るのでよいですが、今後はこのような事態にはある程度妥協してメタル側の帳尻合わせで組み立てなくてはならない時が来ると思います。