HONDA CB1100F(I)エンジン フルオーバーホール②

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方向性も決まったので早速組み立てに入ります。続きはコチラ!

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無かったスタッド部はヘリサートを建てて新品のスタッドを追加。他のスタッドも耐熱塗装をして組立て開始です。

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ミッションのドッグ部はバリ取りとベアリング交換。

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シフト廻りも一部ポリッシュ。シフトカムの修正は体感出来るほど変わります。

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プライマリーシャフトのダンパーとベアリング、オイルシール交換。このオイルシールが特殊な構造なのでまだ部品が出てくるのは本当にありがたい。

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ピストン、コンロッドの重量合わせ。今回使用したピストンはドイツのKOLBEN社製。CB1100Fのリプレイスピストンは意外と種類が少なくてWisecoやWosnerなどボアアップ鍛造ピストンはあるのですが、このエンジンできればボアも圧縮比もこれ以上上げたくないのでこのピストンは非常に使いやすいです。

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ということでシリンダーライナーは交換となりました。某海外メーカーのライナーを使用したとき、ボーリングしたら巣穴が出てしまった事があり、それ以来必ず国産のライナーか削り出してもらっていました。ただ削り出してもらうと時間も費用もかかるので、できればあるものを加工して使用したい。そこで今回はBITOさんのZ用ライナーから加工して使えそうなものを選んで使用しました。

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あともう少し何かお勧めの加工はありませんか?というご要望もあり大小メタルとカムホルダーをWPC+MOS処理。通常行うジャーナルラッピングとの組み合わせはとても相性が良いです。

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そしてヘッドの修正はというと、

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この様な感じに仕上げています。もちろんバルブフェースカットからシートカット、すり合わせまで行いヘッドを組み上げていきます。

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バルブは勿論スプリングやコッターなどもなじみを考えて位置管理をしています。

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組みあがると最初の写真になります。押し戻されていたスターターワンウエイクラッチは当然強化タイプにリビルトしてから組み付け。

分解し始めたときはどうなることかと思いましたが、何とか無事にスムースなエンジンに仕上げられました。