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CBXエンジンの可能性/締め付けトルク

自分たちは、始めてのエンジンは当然ですがどんなに何回も行っているCBXエンジンでさえ時々サービスマニュアルを確認します。

そこから新しい情報は得られないのですが、ぱらぱらめくっているとある時ふと閃いたりすることがあるから。

サービスマニュアルは参考資料であって解答書ではありません、ましてやメーカーは30年以上そのオートバイが走っているなんて当初は考えもしないわけで、それにはそれなりの解答が必要になってきます。

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エンジンに限らずボルト、ナットには必ずメーカー推奨の締め付けトルクが規定されています。もう随分前ですが、ある時この締め付けトルクってどうやって決めているんだろうと考えました。

先ず最低限、必ず何か取り付けて締め付けるのですから緩んで取れてしまわないトルクが必要です、がしかしそれをどうやって決めているのだろうか。使用するボルト、ナットの材質や受ける側の材で変わるものなのか、それとも材の違いは許容範囲が変わるだけで基本的な締め付けトルクは変わらないのか。

例えばエンジンのヘッドなどは取り付けるという意味の他にガスケットを均一に潰してシールさせるという事も重要な目的のはず。CBXの場合メインスタッドが8mmと10mmの2種類あって当然規定トルクも違う。しかし均一にガスケットを潰すのであれば同じトルクが必要では?いや暖機され膨張係数を鑑みれば暖機後均一に潰される計算になるのか。

トルクで管理する場合、条件によって均一性が左右されやすいし、しかもトルクレンチも正しく使わなければ全く意味が無い。トルクレンチの使い方を知っている人って意外と少ない様な気がする。確かに最近?の指定の仕方は低トルク+アングル法で小さな規定トルクで締め付けてその位置から何度(角度)締め付けるという方法が主流。この方法であれば条件による不均一を出しにくい反面、新品と再使用では伸び率が違うので大概こういった指定をする部分は再使用しても全く問題ないものでも新品ボルトに交換するよう指示されている。

考えれば考えるほど始めどうやってトルクを決めるのか解らない、ある程度計算で出てくるものなのだろうか。

でも自分たちには今までに蓄積された経験値は豊富にある、通常の鉄ボルトがどれぐらいでねじ切れるのか試した事もある。さらには全てメーカー指定のトルクで組み上げて不具合が生じた経験もあるしガスケットが社外を使用する場合もあるので自分はメーカー規定トルクに従わず自分の経験値によってひねり出したトルクでエンジンを組み上げています。

いろいろ使用する物や加工によって違うので一概にどれぐらいにするとかいくつにしていると言えないですし、それが正解かどうかも自分では判断のしようがありません。同じエンジンでもそれぞれいろんな条件下で35年経っているので全く同じ状態のエンジンというのは存在しないのです。勿論一定のラインというのは持っていますが、同じCBXのエンジンでも仕様によって僅かではありますが変える事もあります。締め付けの管理はエンジン全体の歪みの管理となり、歪みはフリクションとも関係し性能に直結するのです。

全ては調子がよい状態が永く続くエンジンになる為に、いつも、これからも考えていきます。