CBX足廻りセットアップ リヤ編

4月にはいり色々なところで新生活などが始まりちょっと慌ただしい

この時期ですが、春の暖かさを感じているとどうしても眠くなってしまう菅野です。

5月のツーリングもみなさんの参加をお待ちしていますよ^^

では、どうぞ・・・

今回も車両はCBXになりまして、大阪府のH様の車両になります。

前回に引き続き足廻りのセットアップになります。

20110313h0001.JPGリヤ廻りもBIG1が丸ごと流用されていました。

スイングアームの取り付けに関してはフロント以上に酷い状態でした。

そして申し訳無いですが、バラす前の写真を取り忘れましたので・・・

文字だけでお伝えしたいと思います。スミマセン・・・

パッと見で先ずはホイールセンターが数cmはズレているのとリヤサスは

キャンバー角が・・・一時期流行ったドリ車のようです。(鬼キャンってありましたよね?)

そもそもBIG1のスイングアームをCBXに流用すること自体が大変なのであります。

まずはスイングアームピボット幅ですがフレーム幅よりかなり広いのです。

その為、ホイールセンターを合わせられるようにスイングアームピボット幅を

切削加工して幅をつめて・・・ベアリング打ち変えて・・・などなどかなりの加工が必要!!

よほどの拘りが無ければワンオフで作れるかもしれない位に部品代&加工代が

かかってしまうのです。

しかも今回のスイングアームはピボット部分の加工精度が悪いためベアリングが

簡単に抜け落ちてしまう状態・・・もちろん再使用は出来ません。

もしBIG1の足廻りを取る付けるのならば、新しいスイングアームを用意して

一から測定して取り付け加工を施して行くしかありません。

そもそもRemotionでの足廻りセットアップの場合は事例がある流用で

あったとしても全てを測定し直してからその個体にあったセットアップ及び

加工を施して行きます。

この当時の車両精度はミリ単位でのズレは良くあることなのでデータのみを

信じてセットアップをしてしまうと正しく取り付けられない事が多々あるため

かならず車両に合わせた加工を施します。安全第一です!!

作業を進める中でさらに驚いたのが、フレーム側のピボットシャフト差込内径は

17mmなのですが取り付けられていたシャフトは・・・なんと15mmなんです。

もうグラグラです。この状態では車体は降られてしまうでしょう。

むしろ普通に走れたのかが気になります。

そこでオーナー様と相談させて頂いた結果は・・・


20110422ha018.JPGジェイズ様
のCBXスイングアームです。追加でスタビも付けて頂きました。

中古部品を買って加工を施してと結果的に同じ位の金額をかけるならと

こちらを選択する運びとなりました。

しかもBIG1のホイールなどを使用する事ができるというのも選んだ理由の一つです。

まあこちらに関しては専用設計ですので、ボルトオンです。

ただし元々取り付けられていたスイングアームピボットシャフトが全く使用できない状態なので

CBXのシャフトを用意して、さらにバックステップが取り付けられている関係で

シャフトの全長を短く加工してネジ切って取り付け完了です。

Remotionでは足廻りの再セットアップなどのご依頼を受けることも多いのですが、

半分くらいの車両は取り付け不十分なものが多いのが実状です。

ホイールセンターは出ているが、チェンラインがズレているとか・・・

ホイールセンターはまるで無視とか・・・安全に関わる重要な部分ですので

足廻りの流用には十分にご注意ください。

安全に走行できて初めてカスタムを楽しめるのですから!!

次回くらいには完成状態をお披露目できるかも・・・しれない・・・

現在は外装のリペイント&完成に向けて細かい部分のセットアップ中です。

では、また・・・